方針・体制
DX推進に向けた方向性
サプライチェーンが混乱する中でこそ、専門商社・問屋として、柔軟な情報収集と発信、組織の機動力を発揮することが重要です。清原は、第82期年度方針に「DXを踏まえた業務効率化推進、生産性向上」を掲げ、調達・販売・管理にまたがる業務をつなぎ直します。
当社の経営ビジョンは「デジタル技術を活用した流通効率化と、顧客ニーズに応じた新しいサービス提供」です。基幹システムの移行、商品・売上・在庫データの活用、企業間データ連携、AIの業務実装を一体で進め、変化に強く、持続的に価値を生み出せる事業基盤をつくります。
DX VISION
データで社内外をつなぎ、流通の無駄を減らし、 “つくる楽しみと魅せるよろこび”を支える。
DX推進の戦略
顧客接点、サプライチェーン、社内業務、人材・ガバナンスを一体で変革し、単発のデジタル化に留まらない継続的な改善を進めます。
基幹システムの移行
第81期のスモールスタートと移行準備を経て、第82期は業務プロセス変革を伴う全社定着・標準化を進めます。
データ・企業間連携
商品・売上・在庫データの活用基盤を整え、APPM、DAP、FEDIを通じて社内外の業務をつなぎます。
AIによる業務変革
生成AI、AIエージェント、AI-OCRを各事業部の業務に組み込み、人の判断と創造に時間を割り向けます。
人材・ガバナンス
事業部DX担当と専門機能が連携し、データ・AI・セキュリティのルールを整えながら改善を広げます。
DATA UTILIZATION
データ活用方針
商品・売上・在庫データを、商品検索、受発注、在庫運用、経営判断に活用できる環境へ整備します。APPMとDAPの運用を拡大し、FEDIでは企業ごとに異なる取引データの標準化を進めます。生成AI、AIエージェント、AI-OCRは、調査、資料整理、帳票読取、データ処理などの業務へ実装し、定型作業の削減と業務品質の安定化につなげます。
DX戦略実行に向けた環境整備
データとシステムの基盤
第81期のスモールスタートと移行準備を踏まえ、第82期は基幹システムの全社定着・標準化とデータ活用基盤の整備を進めます。
現場起点の改善サイクル
事業部DX担当が業務を棚卸しし、要件定義、PoC、試験運用、効果確認を経て、改善を事業部全体へ展開します。
AIを使うためのガバナンス
DX推進会議、データガバナンス委員会、セキュリティ委員会が連携し、情報区分、利用ルール、人による確認を整えます。
基幹・業務システムとDX投資
基幹システムのマイグレーションを軸に、IT関連業務の集約、商品・売上・在庫データを活用できる環境整備、データセンター移転準備を進めます。DX投資は、業務プロセス変革と生産性向上への効果を確認しながら、要件定義、開発、試験運用、全社展開の段階に分けて実施します。
目標・実績
DX推進の指標と進捗
2026年度(82期)の事業部目標と全社DX計画を指標化し、DX推進会議で進捗を確認します。上期終了後の実績は2026年11月30日までに更新します。
| 指標 | 現在の進捗 | 次の到達点 | 状況 |
|---|---|---|---|
| DAP出荷件数 | 野田・大阪本社へ運用拡大 | 前期比115% | 目標設定済 |
| 営業の生産性 | 業務の棚卸しと改善箇所の抽出を実施 | 前期比103% | 改善推進 |
| 営業推進の生産性 | AI-OCR・見積業務の自動化を推進 | 前期比106% | 改善推進 |
| 基幹システム移行 | スモールスタート・要件定義・PoCを実施 | 第82期に全社定着・標準化 | 移行準備 |
| AI・業務自動化 | 事業部別の活用とAI-OCR等の実装を推進 | 削減時間・品質・定着率を継続測定 | 全社展開 |
※ DAP出荷件数と部門生産性は第82期目標です。実績値は上期終了後に集計し、目標との差異と改善内容を開示します。
取り組み
企業間データ連携 — FEDI
APPAREL DIVISION PROJECT取引データをつなぎ、
アパレル業界の流通をなめらかに。
アパレル事業部は、アパレル業界向けの企業間データ連携基盤「FEDI」のプロジェクトに参加しています。企業ごとに異なる受発注などの取引データを標準化し、正確かつ迅速に共有できる環境づくりを進めます。
取引データを標準化
形式の違いを吸収し、手入力や個別変換の負担を減らします。
リアルタイムに共有
受発注や在庫に関わる情報をつなぎ、確認の往復を減らします。
業界全体の生産性へ
蓄積したデータを、需要予測やリードタイム短縮につなげます。
FEDIは、株式会社NTTデータが提供するアパレル業界向け共同利用型プラットフォームです。
生成AI・AIエージェントの業務実装
FROM PERSONAL TOOL TO BUSINESS TRANSFORMATION個人の便利ツールから、
事業部主体の業務改革へ。
生成AIを文章作成だけに限定せず、文書の読取、社内ナレッジの活用、データ整備、業務アプリの開発へ広げます。人が判断すべき業務を明確にしたうえで、繰り返し作業をAIと自動化に任せます。
顧客接点のDX
Apparel Parts Market
「Apparel Parts Market(アパレルパーツマーケット)」は、アパレル服飾資材の専門商社である当社のBtoBオンラインサービスです。PCやスマートフォンから商品の選択・注文が可能で、ボタン、ファスナー、リボンなど8,000点以上の多様な商品を扱っています。
vo mar jeu
「vo mar jeu(ヴォマージュ)」は、日常に“よはく”と“あそび心”を取り入れたライフスタイルを提案するオンラインショップです。ハンドメイドやクラフトを中心に、毛糸・刺繍・パターンキットなどのアイテムを販売し、創造的な暮らしを楽しむための商品を提供しています。
DXロードマップ
基盤整備から業務実装、全社展開、企業間連携へと段階的に進め、成果を定量的に確認しながら次の投資へつなげます。
スモールスタート
HL業務のモデルケース
AI・業務アプリの試行
移行準備
業務棚卸し・要件定義
PoC・移行準備
全社定着・標準化
基幹移行と業務変革
AIの民主化
上期レビュー
KPI実績の集計・公開
改善計画への反映
※ 第82期は2026年6月から2027年5月まで。AI活用と業務プロセス変革を、事業部主体で全社へ広げます。
DX戦略実行に向けた推進体制
経営と事業部をつなぐ体制
DX推進会議を中心に、事業部DX担当、情報システム部、データガバナンス委員会、セキュリティ委員会の5機能が連携します。各事業部はDX担当を窓口に、現場の業務変革を主体的に進めます。
人材育成・確保
AI・ITリテラシー教育、実務テーマでのPoC、外部教育や資格取得支援を組み合わせ、業務知識とデジタルスキルを持つ人材を継続的に育成します。
サイバーセキュリティ体制
サイバーセキュリティを経営リスクの一つとして捉え、経営層への報告、セキュリティ委員会による監査・改善、平時と有事の対応体制を整備します。情報処理安全確保支援士を配置し、専門知識を全社の対策と社員教育に活かしています。
内部監査と改善
情報セキュリティ監査基準・管理基準を踏まえ、課題を明確化します。
標的型攻撃メール訓練
テストウイルスメールを用いた訓練を実施し、結果を教育と改善に反映します。
次の強化項目
サイバー攻撃を想定した事業継続計画を明確化し、経営陣を含む演習へ拡張します。
デジタル人材計画
DX推進体制を土台に、各事業部で業務を理解する人材と、データ・AI・セキュリティの専門性を持つ人材が協働するチームづくりを進めています。学習機会の提供だけでなく、実際の改善テーマを担当し、その成果を共有することで、組織全体の実践力を高めます。




